若手エンジニア × CTO 対談(後編) ~ Kaizen Platformの課題とこれから

昨年入社した2名のメンバーがCTOへ赤裸々に内情を語る本対談。
後編では、Kaizen Platformにおける課題感や、今後目指したい事について語ってもらいます。

前編はこちらから

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【インタビュイー】

Kaizen Platform 徳田 祥
徳田 祥(アプリケーションエンジニア)
2018年7月入社。以前はドコモやニフティグループでPM, エンジニアとしてWebサービスの開発や保守、立ち上げなどを行う。Kaizen Platformにはバックエンドエンジニアとして入社したが、フロントエンド、PdM含め色々手を出している。料理と酒と温泉が好き。23歳。Twitter: @haze_it_ac


Kaizen Platform 木暮勇人
木暮 勇人(アプリケーションエンジニア)
2015年 筑波大学大学院 システム情報工学研究科を卒業。同年株式会社じげんに新卒のエンジニアとして入社。学生時代からビジネスに興味があり実際にやっていたこともあり、エンジニアとして保守/新規開発に携わるだけでなく、直接売上やビジネスに関わるような分析から施策の提案、そして実装までを通して行う。 Kaizen platformにはバックエンドエンジニアとして2018年7月入社。バックエンド以外にもPdMやたまにフロントエンドにも手を出している。

【インタビュアー】

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渡部 拓也(取締役CTO&COO)
2004年 一橋大学商学部卒業。同年NTTコミュニケーションズ株式会社に入社、その後、株式会社グラファイトやニフティ株式会社などでエンジニアとして数々のプロジェクトに参画し、クライアント/サーバ型システムの構築やインターネットサービスの開発に携わる。2010年にグリー株式会社Native Game事業本部で開発と事業の責任者を務める。2014年スマートニュース株式会社で広告プロダクトマネージャを務め、2016年10月にKaizen platform, Inc.参画、2017年2月にCTOに就任。2018年4月より株式会社Kaizen Platform 取締役に就任。 好きな飲物はハイボール。

ここは課題だと思うところは?

渡部:今聞かせてもらった話とは逆で、もっとこういう会社になったらいいのになぁとかこういうところは課題だと思うところはある?


徳田:リモートワークの人が多いからなのかはわからないですが、コミュニケーションは少ないと思います。SlackやQiita:Teamで発信している人のことはわかるのですが、そういうツールでのコミュニケーションやアウトプットがない人のことはわからないというのは課題に感じます。
そういう意味で、会社全体の一体感があまりないように感じ。会社全体で同じ課題感を持っているかもわからないし、たまたま隣に座った社員がどう思っているかみたいなのもわからない。個人でコミュニケーションをとることは簡単にできるのですが、全体の一体感がでるかはなかなか難しいなぁと思います。なので、今のやり方のままだともっと人が増えてきたときにどうなるかという心配はあります。


渡部:たしかに。今だからなんとなく成り立っている状況もこれから課題としてより顕在化してくると思うので、それをどう改善するかは、とっくんや木暮くん、これから入社してきてくれる人たちと一緒に考えていかないといけない課題だとは思います。


木暮:僕も同じ課題を感じていて、今の規模だからみんな同じ方向を向いていられるけど、人数が増えたらうまく回らないと思っています。一方で、ただアナログにみんなで集まりましょう、といって解決するような問題でもないので、どうやったらいいのかなぁと漠然と考えています。まずは今の段階で各職種ごととかでコミュニケーションが今より円滑な状態を目指すにはどういうことが必要かというのを試してみて、それぞれの形を見つけるトライはしてもいいかもと思っています。限られたブロックでも解決策を見出すのは難しいと思いますが。

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若手エンジニア × CTO 対談(前編) ~ Kaizen Platformに入社してみてどうだった?

「Kaizen Platformのエンジニアってすごい人しかいないんですよね?」 社外勉強会や面接の際によくいただく質問です。 大変ありがたい印象ではあるのですが、経験豊富なシニアエンジニアだけでなく、20代のメンバーも活躍しているので、実はみなさんが抱かれているイメージとはギャップがあるかもしれません。

「それって本当なの?(疑いの目)」 というみなさんの声が聞こえてきそうな…。

そこで今回は、昨年入社した2名のメンバーに「Kaizen Platformでの日常」を率直に聞いてみました。

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【インタビュイー】

Kaizen Platform 徳田 祥
徳田 祥(アプリケーションエンジニア)
2018年7月入社。以前はドコモやニフティグループでPM, エンジニアとしてWebサービスの開発や保守、立ち上げなどを行う。Kaizen Platformにはバックエンドエンジニアとして入社したが、フロントエンド、PdM含め色々手を出している。料理と酒と温泉が好き。23歳。Twitter: @haze_it_ac


Kaizen Platform 木暮勇人
木暮 勇人(アプリケーションエンジニア)
2015年 筑波大学大学院 システム情報工学研究科を卒業。同年株式会社じげんに新卒のエンジニアとして入社。学生時代からビジネスに興味があり実際にやっていたこともあり、エンジニアとして保守/新規開発に携わるだけでなく、直接売上やビジネスに関わるような分析から施策の提案、そして実装までを通して行う。 Kaizen platformにはバックエンドエンジニアとして2018年7月入社。バックエンド以外にもPdMやたまにフロントエンドにも手を出している。

【インタビュアー】

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渡部 拓也(取締役CTO&COO)
2004年 一橋大学商学部卒業。同年NTTコミュニケーションズ株式会社に入社、その後、株式会社グラファイトやニフティ株式会社などでエンジニアとして数々のプロジェクトに参画し、クライアント/サーバ型システムの構築やインターネットサービスの開発に携わる。2010年にグリー株式会社Native Game事業本部で開発と事業の責任者を務める。2014年スマートニュース株式会社で広告プロダクトマネージャを務め、2016年10月にKaizen platform, Inc.参画、2017年2月にCTOに就任。2018年4月より株式会社Kaizen Platform 取締役に就任。 好きな飲物はハイボール。

入社前、Kaizen Platformに抱いていた印象は?

徳田(とっくん):元々、Mediumで開発者Blogをやっている頃から読んでいたので、なんとなく技術的にすごい人がいる会社だなという印象がありました。あとは ryopekoさん が入社していることも知っていたので、そういうレベルの人たちが集まっている会社だという認識でした。レベルが高いと思っていたので、正直入社できるとも思っていなかったですね。


渡部:すごい人たちがいる場所で、自分が入社する会社というイメージではなかったということかな?


徳田:そうですね。僕のブログを見た人事から「CTOと話しませんか?」と連絡がきて面談したのをきっかけに入社しました。5−10年後に目指したい会社だなぁくらいの存在だったので、自分で直近応募するイメージはなかったです。連絡がなければこのタイミングで入社していないと思います。

木暮(木暮くん):僕は正直、とっくんほど Kaizen のことを知らなかったです。社長の sudokenさんのことは記事などを読んで知っていましたが、やっている事業やどんなチームなのかは知りませんでした。


渡部:ほとんど知らない会社にどういうきっかけで応募してくれたの?


木暮:前職を選んだ際に「社長がどんな人か」というのを大事にしていて、今回の転職でも社長軸で会社を探していました。Kaizen は「社長に魅力がありそうだし、どんなことをしている会社なのか話を聞きに行こう!」くらいの気持ちでHPから応募した記憶があります。


渡部:とっくんとは全然違う視点で当社のことを知ってくれたわけですね。「すごいエンジニア集団そう」みたいなイメージは全然持っていなかったということ?


木暮:はい。知り合いもいなかったので、あらかじめどんなエンジニアにいるのかは知りませんでしたね。


渡部:そんなよくわからない会社にどうして入社しようと思ってくれたの?


木暮:技術的に自分のメンターになってくれそうな人がいる環境に転職したいと思っていたのですが、応募時はKaizenがマッチするとは思っていませんでした。というのも、スタートアップやベンチャー規模でそういった環境があるわけないと思っていて、メガベンチャーを中心に受けていました。なので、自分の要件を満たす環境が Kaizen にないだろうなぁと思って期待していなかったのですが(笑)、選考で複数のエンジニアやCTOとプロダクトやチームメンバーの話をして、Kaizen なら教えてくれる=学べる環境があると思い、入社に至りました。

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エンジニア小咄の運用例 - 低温調理について

Kaizen Platform でプロダクトマネージャーをしている渡辺です。今回は以前このブログで紹介した「エンジニア小咄(from: リモートワークと心理的安全性と雑談、あるいは小咄 (こばなし) の話)」の運用編ということで、先日発表して好評だった「低温調理」の話を紹介したいと思います。 Kaizen Platform には新しもの好きな人が多く、最新の調理家電や IoT機器などはウケの良い話題の1つになっています。

developer.kaizenplatform.com

エンジニア小咄の運用

私は小咄の当番になると毎回、簡単なスライドを作るようにしています。小咄のそもそもの趣旨は「雑談」なので、本当はスライドを準備する必要はなく好きなことを自由に喋るだけでよいのですが、話題によってはイメージを伝えづらかったり、オンラインの聴衆の反応がわかりにくいこともあるので「見せるもの」としてスライドを用意しています。

スライドを見せながら話す方法には他にもメリットがあります。小咄は各回の当番がフリートークを発信し、他のメンバーは聴衆として聞き役に回るというスタイルですが、スライドを見せながら話すと内容についての質問やツッコミが Zoom のテキストチャットに流れてくることがあります。これを「Youtuber が生放送中に流れてきたコメントを取り上げる」ような形で盛り込むことで、多少インタラクションのあるトークをすることができます。

実際のトークとスライド

ここからは実際に使ったスライドを交えつつ「低温調理のはなし」を紹介していきます。実際の小咄の雰囲気を感じてもらえれば嬉しいです。

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Slide 1

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Kaizen Ad: Creative Performance Report のご紹介

こんにちは。 Kaizen Platform で 動画広告をPDCAするプロダクト「Kaizen Ad」のプロダクトマネージャをしている渡辺です。今回は、 Kaizen Ad で制作した動画広告のパフォーマンスを一覧比較できるツール「Creative Performance Report」の紹介をしたいと思います。

Creative Performance Report とは

Creative Performance Report とは、Kaizen Ad において、配信先プラットフォームから動画広告のパフォーマンスを収集し、クリエイティブ単位で比較可能なビューを提供する機能です。

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Kaizen Ad は、動画広告を作りたい人(広告主や代理店)が、制作指示書(動画の仕様書に相当するもの)を作成して素材データと共にアップロードすると、GH(Growth Hacker)ネットワークに参加するクリエイターが原則5営業日で動画を制作・納品してくれるサービスです。「速く・安く・簡単に」をテーマに、高品質な動画を制作できるプラットフォームを目指して開発しています。

Kaizen Ad のサービスサイトはこちら: https://ja.kaizen-ad.com/

「動画をつくる」部分にフォーカスすると「動画制作のクラウドソーシング」ということになりますが、Kaizen Ad のカバー範囲には制作プロセスだけでなく、制作した動画の配信実績を収集し、比較・分析することで広告効果を改善していく部分も含まれます。

Kaizen Ad では納品された動画をダウンロードすることなく Facebook や Instagram, Youtube といった動画配信メディアへ直接アップロードすることができます。アップロード時に配信先メディアのアクセストークンを取得することで、Creative Performane Report は広告キャンペーンで使用された動画の配信実績を自動的に収集し、クリエイティブ単位に集計して複数動画のパフォーマンスを横断的に比較する機能を提供します。

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なぜ Kaizen Platform は今、CTOを募集するのか

皆様お久しぶりです。Kaizen PlatformでCTOをやっている渡部(わたべ)です。 Kaizen Platform、新COOに 渡部 拓也 が就任 でアナウンスさせていただきましたが、4/1よりCOO兼CTOに就任しました。

渡部がCTOとしてやってきたこと : Product Delivery

CTO就任 のプレスリリースは約2年前に出ていました。この2年間で何をやってきたのかをちょっとかいつまんで振り返ってみます。

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私が入社した当時、上図のような組織全体を巻き込んだプロダクト改善の動きができていませんでした。この時感じたのは、「これではいくらプロダクトや技術を磨いてもユーザーにプロダクトの価値を届けることができない」という事でした。

そこで、「ユーザーにプロダクトを届ける = Product Deliveryの為にありとあらゆることをやろう」と決めて以下のようなことをしてきました。

商品の整理とマーケットフィットの確認

実際にセールスシートに手を入れたり、お客様先に営業マンと一緒に同行したりして、我々のプロダクトがどのようなユーザーにもとめられていて、彼らが感じてる価値は何なのか? を研究しました。 そしてそれをどのようにしたらマーケットに広く受け入れてもらえるようになるかという試行錯誤を繰り返しました。

マーケットからのフィードバックを活かしたプロダクト開発への変化

ウォルト・ディズニーは以下のように言ったそうです。

「自分たちのために商品をつくってはいけません。人々が求めているものを知って、人々のために商品をつくりなさい。」

ゆっくりとではありますが、マーケットが望むものは何かを考えてプロダクトづくりをプロダクトチームみんなで考えるようになっていきました。

ムーンショットを狙わない

皆さんも経験があると思いますが(私もあります)、壮大な構想を描き、「これさえ実現すれば世界が変わる」と信じてものづくりをする。しかし蓋を開けてみると大きな失望が待っていた。こんな経験をされたことはないでしょうか? 当社でも当然そういう失敗をしてきました。

もちろんプロダクトのブループリント(青写真)は大きなものを描きますが、それを実現するために着実に機能をプロダクトに追加していく。そして機能が一定量集まるとそれは「ワークフロー」や「UX」を形成していきます。

インクリメンタルにプロダクトの価値を増やしていき、それがしきい値を超えるとプロダクトの桁が上がる、そんな開発方針に切り替え、それがプロダクトチームに浸透してきました。

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