リモートワークと心理的安全性と雑談、あるいは小咄 (こばなし) の話

Kaizen Platform で Product Manager / Engineering Manager をしている @takus です。

Kaizen Platform は、誰もが好きな時に好きな場所でその人ならではの才能を発揮しながら働ける、そのような 「21 世紀の新しい雇用と働き方の創出」というビジョンを実現しようと、日々努力を重ねています。そのため、私たちの会社自体が「こんな働き方ができたらいいのに」という理想を追求する実験台となるべく、創業当初からリモートワークにも積極的に取り組んでいます。

リモートワーク自体、今では特に珍しい働き方ではなくなってきてると思いますが、実際にリモートワークをやってみると、様々な困難にぶち当たった経験のある方は多いのではないでしょうか? 長年リモートワークをやっている弊社でも、まだまだベストプラクティスを模索しながら、ちょっとずつ改善を続けている状況です。

その中でも続けていてよい仕組みだと認識してることの 1 つに、雑談する機会を意図的に作る ということがあります。本投稿では、このリモートワークにおける雑談に焦点をあて、その雑談の機会を作る小咄という仕組みについて紹介します。

TL;DR

  • 良いチームには良い関係性が不可欠、そのために雑談は重要
  • リモートワークが多いチームでは雑談する機会を仕組みとして担保している
  • Kaizen メンバーの小咄は普通に面白い

なぜ雑談は重要なのか?

一言で説明すると、チームのメンバーがお互いのことを理解し、良い関係性を築くことが、よりよい仕事の成果に繋がると考えていて、そのためにはお互いのことを気兼ねなく話できるようになることが大事だと考えているからです。

社員一人ひとりが会社で本来の自分を曝け出すことができること、そして、それを受け入れるための「心理的安全性」、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することが、間接的にではあるが、チームの生産性を高めることにつながる。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ によると、 Google 社内で生産性の高いチームの持つ特徴を調査したところ、チームメンバーの能力やリーダーシップスタイル、カルチャーといった項目よりも、心理的安全性と呼ばれる安らかな雰囲気をチーム内に育めるかどうかが、成功の鍵であると結論づけられているそうです。

また、チームが機能するとはどういうことか ―「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ においても、心理的安全性があることによるメリットとして、素直に話をすることが奨励されたり、意義ある対立が後押しされることにより、議論が有意義なものになったり、新しいことへのチャレンジに積極的になり、イノベーションが促されるといったことが挙げられています。

この心理的安全性を高めるためのアプローチは色々とあり、例えば上司と部下の間で定期的な 1on1 を開催することもその 1 つですが、メンバー間での関係性を高めるという意味では、メンバー同士が気兼ねなく雑談ができることは、良いチームになっていく上で重要です。

なぜリモートワークで雑談する機会を意図的に作る必要があるか?

雑談はあくまで雑談なので、ふとしたタイミングで偶発的に発生していくのが基本ではあるものの、Kaizen Platform のメンバーは、リモートワークをしている人も多いため、業務ミーティングだけだと雑談のようなゆるいコミュニケーションが不足しがちです。

特にフルリモートで働いてるメンバーの方がより課題感を感じていて、過去には リモートワークのいままでとこれからの話 - Speaker Deck にて、tatsuroro がゆるいコミュニケーションの不足を課題感としてあげています。

また、ここ数ヶ月で新しいメンバーが何人か入社して、早速バリバリと活躍し始めてくれていますが、リモートワークで、業務に関する話だけをしていると、業務で関わりが深い人以外と話をする機会がなかなかないため、チームの中での関係性が深まるのに時間がかかってしまいます。人によってはリモートだろうがなんだろうが、積極的にコミュニケーションを取って自分で関係性を作っていける人もいますが、中にはシャイで自分からは話しかけづらいと気後れしてしまう人もいるため、人の性格に依存しないことが望ましいです。

こうした背景から、チームで雑談する機会を意図的に作ることを仕組みとして運用しています。

雑談する機会としての小咄とは?

小咄?

こばなし [2] 【小話・小咄・小噺】 ①短くおもしろい話。ちょっとした気の利いた話。 ②落とし話の近代に入っての呼称。単行本としては1917年(大正6)刊「小咄十種」が嚆矢。 ③簡単な世間話。ちょっとした話。 「堺よりの魚荷ども夜の明け方に-してぞ通りける/落葉集」 https://www.weblio.jp/content/%E5%B0%8F%E8%A9%B1

と定義を書いてみましたが、要は雑談です。何を喋ってもいいのですが、直近はこのようなトピックが紹介されてました。個人的には、メキシコ麻薬戦争が一番興味深かったです。

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小咄の運用

  • 開催時間になったらオンライン上 (Zoom) に集まる
  • 小咄担当が話をして適宜ツッコむ
  • 小咄担当が次の人をアサインする

特別すごいことやってるわけではなく、極めて普通のことを普通にやってるだけですね。

小咄の様子

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SRE の @taku_kuchiki がコーディングテストについて紹介していた会です。参加者全員がビデオを有効にしていると、画面操作が重くなったりするので、人によってはビデオを OFF にしていたりしますが、喋ってる方からすると反応が分かりにくくなってしまうことが専らの課題ですが、それ以外は毎回、興味深い話が聞けたり、あるメンバーの知らない一面が垣間見えてとても面白いです。

まだ実現できてないですが、 freee さんの 社内ポッドキャストのすすめ - freee Developers Blog に書いてあるような社内ポッドキャストにもそろそろ挑戦してみたいと思っています。

おわりに

この小咄はフリートピックで仕事の話から趣味の話から何でもありにしていて、 Product Manager / UX Designer / Application Engineer / QA Engineer / Site Reliability Engineer といったメンバーが職種を超えて話をしています。ただ、小咄としてはチームで運営しているキッカケの 1 つで、このキッカケを活かして良い関係性の種が育まれ、さらなる良い関係性に育っていき、 フロントエンドエンジニアとデザイナーでの合同合宿を開催しました in 京都 - Kaizen Platform 開発者ブログ のように、職種を超えた活動になっていくことが最終的には大事になってくるのではないかと思います。

他にもエンジニア同士で集まって最近の技術トピックについて雑談をする機会も別途設けていて、最近の技術トレンドや気になる記事について議論するような機会も作っているので、次の機会があればそちらも紹介していきます。